ギャンブル人生論

 

ギャンブル人生論 (角川文庫)

ギャンブル人生論 (角川文庫)

 

 

不充足の底が果てしなく深く広がっていて、そのことを覚り、

そのことと無限の格闘を演じていくのが分厚い人生になる筈

(中略)類型的な生き方に自分を当てはめようとしたら、

その瞬間に雑兵としての位置が確定してしまうのです。

 

喰い殺されないために、類型的になってはならないのです。

比較的たやすくなれる位置は、他人にたやすく奪われる位置でもあります。

 

自分の不充足な部分を簡単に充足させうると思わないこと。

(中略)代償を払わずに充足に達することはこの世には無いと

思わなければならない。

 

ひとつのことだけしていると、自分を見失う。

(中略)正反対のことを同時にして見るがいい。